2008年03月14日

最終回のゲスト:石原詢子さん

丹まさとと語る演歌もう一杯!

最終回のゲスト:石原詢子さん
演歌の作詩家にして「富士そば」社長という異色の経歴を持つ丹まさと氏が、毎月演歌歌手をお迎えして、独自の視点から演歌の魅力をお伝えしてきた当連載ですが、残念ながら丸一年を迎える今回で最終回。最後のゲストは、詩吟で培われた抜群の歌唱力と健康的な笑顔が魅力的な石原詢子さん。女性の切ない想いを歌った新曲「なごり雨」は丹氏も絶賛!!(撮影:綿谷和智)



【傘も持たずに立ち尽くすくらい切ない想い】
丹まさと:新曲「なごり雨」が3月5日に発売されますけど、ちょっと大人の歌ですよね。作詩はたきのえいじさんですけど、どこが一番好きですか?
石原:〈いつも悲しい 役まわり/傘も持たずに 立ち尽くす〉というところがすごく好きです。ここだけでこの歌のストーリーがわかるんじゃないかと思うんです。傘も持たずに立ち尽くすくらい切ない想いというのは、やはり女性としては共感できる部分ですよね。
:一番は現在でしょ。二番は過去、三番は未来ということで書かれているんですよね。二番の〈寒さしのぎの お酒より/今も恋しい 腕枕〉は、〈今も恋しい〉って過去になってるでしょ。この持っていき方には本当に心打たれました。三番でも〈季節はずれに 風鈴の/音が心に 沁みてくる〉と、風鈴の音は冬に聴いても感動しないのに、自分がそういう切ない立場だから、心に沁みてくるということを言っていると思うのね。これがすごいなって。ほかにもうまいなぁと思う部分がたくさんあって。とても切ない歌ですよね。
石原:切ないですね〜。本当にそう思います。
:こういったタイプの曲は初めてですか?
石原:20代後半から30代前半に、“好きだけど添えられない”ということを歌った曲はいくつかあったんですけれど、ここまで抑えた歌は今までにないですね。
:僕はデビュー曲の「ホレました」を聴いて、そして今の「なごり雨」を聴いて、20歳の声と40歳の声を聴き比べたんですけれど、やっぱり今はおっしゃられたように抑えていて、若い頃はすごく張ってて。
石原:その当時は頑張って歌ってるんですよね。伝えたい、歌いたい、(声を)張りたいって。でも、この歌では、(大きな声を)出したいけど出さない。歌ってしまうのではなく、語るというところで、当時とはだいぶ違いますね。だから、すごく新鮮ですし、コンサートの中でも、この歌がどういう形で活きてくるのか、これから楽しみですね。

【好きな歌も健康だからできると思うんです】
石原詢子さん:石原さんはとても柔らかい、透き通った声をお持ちですよね。そして僕は健康美人だと思うんですよ。
石原:はい。健康だと思います(笑)。
:健康じゃないとあれだけの声は出ないもんね。健康に気を付けていることはありますか?
石原:たくさん食べることですかね(笑)。食べるし、我慢しない。食べると太るとか、もちろんその辺は気を遣って、なるべく油物を摂らないようにはしてますけれど、食べることがすごく好きなので、それを我慢したらストレスになっていくと思うんです。だから、ストレスを溜めないようによく食べることですね。それと、私はここ数年、風邪を引いていないんですけれど、マスクを必ず持ち歩いていて、寝る時もマスクをして寝ているんです。
:やっぱり健康には気を付けられてるんですね。
石原:もうマスクなしでは眠れなくなりました。最初はいつの間にかどこかに行っちゃってるとか、むずがゆいとかってあったんですけれど、特に今の季節は、加湿器では全然(湿度が)足りないというか。たまに朝になるとゴムの跡がついてたりもするんですけど(笑)。やっぱり健康でないと何もできないので。好きな歌も体が丈夫だから、健康だからできることだと思うんです。
:きっと苦労もたくさんされたと思うんですけれど、歌が上手になる方法を教えていただけますか?
石原:それがわかったら私にも教えていただきたいです(笑)。でもやっぱり楽しむことが一番ですよね。私は父が詩吟の家元で、4歳から「巨人の星」の星一徹のような父について、語れば涙というくらい厳しい詩吟の練習をしていたんですけれど、習わされてると思い始めた時から、詩吟がすごく嫌いになったんですね。父のやることすべてが嫌になって、詩吟の一文字でも見たくないというくらい。でも、それがやらさているのではなくて、自分が好きでやっているという気持ちに変わった時に、初めて詩吟の素晴らしさがわかるようになったんです。だから、“誰かのために”とか、“健康のために”って歌い始めた方も多いと思うんですけれど、“この歌が好き”“この歌を歌いたい”と思えるようになれば、必ず上達していくと思います。
:ありがとうございます。最後に、今後の夢はなんですか?
石原:これから私が数十年歌って、さらにその後でも「この歌が売れたんだよ!」と、後世に残るような曲を持ちたいです。それができれば、もっとやれることも増えてくると思いますし、もっと世界も広がっていくと思いますので、歌手になったからには、日本国民全員が知っているような曲を持ちたいですね。


【 プロフィール / 石原詢子(いしはら じゅんこ) 】
1968年生まれ。岐阜県揖斐郡出身。詩吟揖水流家元に生まれ、4歳で詩吟をはじめ、12歳で師範代となる。1988年に「ホレました」でデビュー。1994年の「三日月情話」が日本作詞大賞の優秀作品賞に選ばれ、次作「夕霧海峡」が大ヒット。以降も多くのヒット作を生み出し、2000年(「みれん酒」)、2003年(「ふたり傘」)には紅白歌合戦にも出場。今年3月5日にデビュー20周年記念シングル第一弾「なごり雨」を発売する。
公式サイト
http://www.junko-ishihara.com
『なごり雨』『なごり雨』
【通常シングル】c/w:一人静
CD:SRCL6743 カセット:SRSL3637 ¥1,200(税込)
【お得シングル】
※通常シングル収録曲に加えて、ヒット曲「ふたり傘」「ほたるのふる里」を収録
CD:SRCL6742 カセット:SRTL2195 ¥1,500(税込)
共にソニーレコード 3月5日発売



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posted by staff at 15:52| 対談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする