2007年06月05日

第三回のゲスト:山本智子さん

演歌もう一杯!


第三回のゲスト:山本智子さん
今回のゲストは、丹氏も絶賛の美しいベルベット・ボイスで多くの演歌ファンを虜にしている山本智子さん。意外なエピソード満載の対談をどうぞ!


【パンダを見に来たら歌手に!?】
:小学校の頃に五木ひろしさんの「暖簾」を聴いて歌に目覚めたそうですね。
山本:そうなんです。生意気なんですけれども、佇まいというか、永井龍雲さんの詩の世界観に。私は愛媛の南宇和という漁師町の出身で、気の荒い男の人が多い環境で育ったので、男の人が“寂しい”とか“あの女(ひと)に会いたい”とか“酒に叱られる”っていう詩の世界がすごく衝撃だったんです。酒は飲んで陽気になるものだと思っていたので、演歌っておもしろいんだなぁって。後々フォークソングだということを知ったんですけども、五木さんですと「契り」とか、アコースティックな曲が好きですね。
演歌もう一杯!:東京に出てきたきっかけは?
山本:はじめスカウトされた(高校生の)時は歌手になりたくなかったんです。一度お断りしたんですけれども、手紙を書く事が好きで、スカウトして下さった方と文通していたんですね。それで、卒業したら大学かなんかに行って、ということを書いたら、“卒業旅行に東京に遊びにおいで”って速達で返事が来たんです。“えぇ〜”って思ったんですけど、私は動物が好きで、愛媛にパンダがいなくて、“生のパンダを見たい”と思って東京へ(笑)。上野動物園に行った後に“ちょっと会わせたい人がいるんだけど”ということで今の事務所に連れて行かれて。話を聞いていたら、いつ東京に出てきて、レコード出したらどうして、っていう話になって、ボケーっとしてたら歌手になってたんですよ(笑)。
:パンダを見に来たら歌手に(笑)。もともと声が綺麗ですしね。
山本:デビュー前にしたボイス・トレーニングでも、喉や声帯をこれ以上加齢させないように、5分声を出したら10分休んで、みたいな練習をしていましたね。どうしても年齢を重ねると、声って太く低くなりますので、いかにこの感じをキープするかっていう練習を続けていました。
:今回の「明日船」を作詞された吉田旺先生も、声の質をとても気にして書かれてると思うんですよね。
山本:本当に綺麗な歌ですよね。
:弱い立場の女の歌が多いですよね。「明日船」は不倫もので、前の「花しぐれ」(2005年12月発売)とは反対の立場の歌ですよね。
山本:「花しぐれ」の時は、歌うより聴きたいという男性の方が多かったんですけど、今回の「明日船」は歌える曲ということもありまして、女性の方も増えてきました。楽曲でこんなに変わるんだっていうことを、今すごく感じています。

演歌もう一杯!【けっこう逞しいですね(笑)】
:マイクを持つ時や歌う時の仕草で気を付けていることはありますか?
山本:クセなんですけど、親指、中指、薬指の3本で支えて、キツネみたいにして持ってます。全部の指で握って持つと男みたいじゃないですか。このほうが無駄な力も入らなくて。それと、最近は花鳥風月の着物ではなくて、パッチワークになってたり、右からと左からでラインが違う着物を着ることが多いので、一番見せたい角度を決めてステージに立つようにしてますね。
:今、“よし、頑張ろう”と支えになっているものはありますか?
山本:来年で10年目になるんですけれど、今10年間ひとつのものを大切に使うことって少ないじゃないですか。私自身も便利の物に慣れてしまっているし。そんな中で期待して下さって、支えていただいているスタッフの方々や、曲を作って下さった先生方のために頑張ろうって。自分のためだと諦めてしまったり乱暴になりそうですけど、人のためだったらもっと違う気持ちで頑張れるタイプかなって、ようやく最近わかってきました。
:A型ですか?
山本:A型です。
:僕もA型だけど、A型は周りに気を遣ったり、環境に気を遣ったりして伸びていくんだよね。僕は道夫っていうのが本名なんだけど、いろんな人が自分の道を歩いてくれることによって僕が大きくなれると、それで母親がつけてくれた名前なんですよ。A型はそれを苦にしては駄目。人のために頑張っていることがエネルギーになっていくんですよ。
山本:あ〜。“自分が”ってなると、どこか変わってきてしまうんですよね。ちょっと元気のない田舎の町も、バスがなくなって老人が出てこれなくなったりしているので、町にバスを寄付できるくらい稼がなくちゃ、って。
:けっこう逞しいですね(笑)。
山本:自分のことは本当に最後でいいんですけど、田舎の山の中に住んで、羊とか鳥とか、特にタカとかワシとか猛禽類が好きなんですけど、毎日生の動物を見て、絵を描いたり絵本作ったり、そういう老後を過ごせるようになりたいですね。


【山本智子/プロフィール】
『明日船』1978年生まれ、愛媛県南宇和郡出身。1999年「海峡花火」でデビュー。魅惑のベルベット・ボイスで「第41回日本レコード大賞」新人賞をするなど大きな話題に。これまでに9枚のシングルと『ベストコレクション哀秋花』を発表。テレビ「平成歌謡塾」(全国19局ネット)のMCや、レギュラーラジオのパーソナリティーとしても活躍。現在、今年2月に発売された最新シングル「明日船」がロング・ヒット中。
公式サイト http://www.arder-jiro.co.jp
山本智子『明日船』
CD:COCA-15962 カセット:COSA-1913 \1,200(税込)
コロムビアレコード 発売中
posted by staff at 15:11| 対談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする